あえて、コマタ歩き

あえて、コマタ歩き

そして、コマタ

コマタ
泣いて、どうなるのか
忘れられた歩きが
みじめになるだけ

いきなり、クールファイブ『そして神戸』のノリですいません。
パパラ パラパラ パパラー

自分の歩き方は、一つです。
いつもの、歩き方。
無意識の、歩き方。

ここに「運動目的」がくわわると、ちょっと様変わりします。

胸をはって、ウデふりは大きく。
歩幅も大きく、カカトからしっかりと着地を。
力強く、イチニ、イチニ。

そうです、「オオマタ」歩きが推奨される世の中です。
厚労省も、お墨付きの、ご推薦版の歩き方。
どうも、時代は、かわったようです。

江戸時代に、まきもどす

少し、というより、しっかり時代をまきもどしてみます。
すでに、生き残っておられる方は皆無の、江戸時代です。
水戸黄門様が、街道を歩いていた時代。
どんな生活だったでしょうか。

まず、着ているものは、キモノです。
まだ、ユニクロもシマムラもありませんでしたし。

足もとは、ワラジやゾーリ、そしてゲタです。
まだ、ナイキもアシックスもありませんでしたし。

ひとつの典型的なコスチューム姿を思い浮かべてください。
ゲタをはいて、キモノ姿。

このような格好で、道を歩いてみましょう。
どんな歩き方になるでしょうか。
イメージしてみてください。
実際に、体感していただければ、なおすばらしいです。

まず、オオマタ歩きは、できなくなります。
ゲタじゃ、無理なんです。
しかも、キモノだと、スソがからみついてしまいます。
くわえて、力をこめたら、歩きにくい。

え、それじゃ、厚労省ご推薦の歩き方ができない。
ご安心ください。
まだ、厚労省が、ない時代の話ですから。

歩幅は、のばせない。
力強くも、できない。
そうです、「コマタ」歩きになってしまいます。

江戸時代は、だれもが「コマタ」歩き。
黄門様も、長屋の熊さんも。

そして、考える

オオマタ歩きと、コマタ歩き。
現代では、文句なしに、オオマタ歩きに軍配が上がっています。
とくに、フィットネス業界。

そういえば、統計も後押ししていました。
力が弱まってくると、コマタ歩きになる。
コマタになるほど、つまづきやすい。
コマタの方が、寿命が短い。
いやはや、コマタの立場がありません。

どんな方が研究をされているんでしょうか。
統計のイロハが、間違っていませんか。

対象者の選別に課題がありそうです。
同じ体力の人の比較、がなされていないようです。

コマタにも、いろいろあるっていうことです。
力がなくなって、コマタになってゆく人がいます。
体力は普通ですが、コマタの人もいます。
両者をいっしょに「コマタ」グループにいれてカウントしたら、統計の意味がちがってしまいます。

これを「ミソもクソ」もいっしょのカウントといいます。
お下品な表現ですみません。
こういうデータで、左右されない。

車も、スマホも、電気もなかった江戸時代。
カラダが、資本でした。
そんな中、江戸人は、みなコマタで生活していました。
だって、キモノにゾーリでしょ。

コマタに、何か秘密はないか。

いざ、コマタの実践

論より証拠です。

意識して、歩幅をせばめてみましょう。
せばめるためには、広げるような努力はいりません。
ムダな力を、抜けばいいだけです。

楽に歩ける感じになりませんか。
でも、これじゃスピードがだせないよ。

でしたら、どうしたらスピードをあげられるでしょうか。
歩数をふやす、ことです。
おたく業界用語で、ピッチをあげるといいます。

オオマタで、ぐいぐいと力強く歩く。
コマタで、歩数をあげて、同じスピードまであげてみる。
両方の体感を、比べてみてください。
どちらが、楽に感じられますか。
どちらが、自然に感じられますか。
どちらが、足への負担を感じますか。

たまには、コマタ体験を楽しんでみてください。
案外、いいものです。

しかも、スピードの上げ幅が、オオマタとちがってきます。
オオマタでは、ある程度以上のスピードは、きつくなりませんか。
カラダへの負担が、強まってくるからです。
一方、コマタだと、しぜんにランニングに移行できてしまいます。
それも、早歩きよりも楽に。

コマタになると、カカトやヒザへの負担が減ってゆきます。
というより、脚がやわらかく使えるようになる。
なので、下肢の痛みがなくなってゆく。
ムダな力がいらなくなるぶん、持久力もふえてくる。

江戸人の歩きは、奥が深かった。
これを復活して、活用しないてはないんじゃないでしょうか。

ぜひ、コマタ歩きをたのしんでみてください。
そして、チャンスがあれば、コマタ走りにもチャレンジを。

カラダの感覚が、きっと変わる。

最後に、沖縄着物にワラジ姿の、変なランナーの写真を1枚。
これで、沖縄100キロマラソンを完走してきたヒトがいます。
もちろん、コマタ走りです。
コマタなら、100キロまでは、走れる(苦笑)。
13時間54分02秒の悦楽。
126,855歩でした。